FUTABA GYA460


ここに写真


[速報記事・概要。アップデート予定あり]

○ いきなり無駄ばなし
今回のこの製品は、FUTABAが良いものを世に送り出そうと努力した、と言うよりは、
『もう三軸が当たり前になっちゃったけど当社まだ出してねーし』ていうような雰囲気で
少々やっつけ気分で出した程度の製品かと思います。個人の印象です。
FUTABA独自の新次元AVCSでも繰り出してくれるかと思えば、AVCSは切り捨てて終わりだし、
それが悪いとは言いませんがプラットフォームはFrSKYの製品と共通だし、
水平モードもたいていエレベータが不安定になる他の製品と同じ程度のものだし、
正直なところFUTABA製品としては物足りないです。

次はバチーンとFUTABAブランドらしいすごいのを出してください。
(文句ではありません。エールです)

後発だけあって、特に悪いところはなく、ソツなくまとまっています。
ただ、他に比べて価格が高いです。(ここは文句です)




文句書きましたが、二ヶ月ほど使ってみたところ、良いです。
普段ノーマルモードでスローアクロに使っています。
GYROの働き具合と邪魔しない具合がちょうどいい感じです。
(働き具合=GYROが働いたときの効きの安定感、なめらかさ、粘り気)
(邪魔しない具合=ヒトが舵を切ったときにそれをGYROが邪魔しない感じ)



○ 接続
SBUSあり
AILE 2in, 2out

○ 設置
正面、背面、横積みができます。

○ 筐体
筐体のプラスティックケースがFRSKYのFC150、FC130と同じです。
接続端子、SETボタンの位置、感度調整トリマVRとLED表示灯の配置も同じです。

○ ついでに
FRSKYのFC150とは、商品外装プラスティックケース、両面接着GYROシートが
同じです。クイックマニュアルと取扱説明書の製本具合もそっくりです。

○ モード
ビギナーモード、ジャイロOFF、3軸モードの三つがあります。
AVCS・ヘディングロックはありません。

1) ビギナーモードでは
AILEとELEVの水平サポートがあります。
加えて、約80度以内のバンク角・ピッチ角制限があります。
RUDDにはGYROは働きません。

2) 3軸モードでは
いわゆる三舵ノーマルモードです。

○ 設定等
本体表面のSETボタンは凶悪に押しづらいです。
SETボタンの扱いにくさについてもFC150と同等です。
出荷時は正面積みになっています。背面や横積みにする場合は
凶悪なSETボタンを押しながら設定メニューをたどります。
デルタ翼(エレボン・エルベータ)ではないノーマル翼機で、
正面積みで使う場合には凶悪なSETボタンを押さずに使えるのでラッキーです。
ジャイロの動作向き(ディレクション)は感度兼用のトリマVRで設定します。
ジャイロ感度は各舵ごとのトリマVRで設定します。

○ 主観
1) ノーマルモード(3軸モード)
特に悪い部分はなかったです。
感度設定とエンドポイント(サーボの動作範囲)はモチロン分離しています。
(これを混同しているFRSKY FC130 FC150がおかしいです)
アクロ機でかなり感度を大きく設定してみましたが、
ハンチングはみられず、操縦者がGYROの過大な動作を感じることもありませんでした。

他のGYROでよくみられる現象ですが、コブラで低空をひきずっている際に
やや長い周期でエルロン方向に機体がゆ〜らゆ〜ら周期的に揺れることがあります。
それはこのGYA460でも起きるのですが、他の製品に比べたらその度合いがやや抑えられている
かのように感じました。(感じただけで不確かです)

2) ビギナーモード(水平モード)
水平維持は、他の製品とほぼ同じレベルで、扱いづらいです。
エルロンはまぁいいのですが、エレベータはどうしても神経質で
水平モードにした途端に下を向いて落ちてきたりします。
メーカーもこの現象を認識しているようで、説明書の26ページには
[ビギナーモードで頭下げ傾向の場合はGYA460をやや下向きに搭載する]
よう記載があります。実際に試してみましたが、
ここに写真
(※ これは搭載方法の試験の印象写真です)
この頭下げ搭載方法は効果を感じませんでした。結局
水平維持モードを選択している間は、送信機のダイアル出力などを
エレベータにミキシングして、少量のエレベータアップを打って支えている
ような状況に
ここに写真
しています。

水平モードでは、水平維持と同時にピッチ角+バンク角制限も働きます。
どちらも約80度ということで、やや許容度が大きいので他の製品よりもマシですが、
それでも気色悪いです。

○ 再び似ているはなし
DUALSKYのFC150を既に使った人は、商品ケース、GYRO本体のプラ筐体、
付属する3Mの両面接着シート、はてはマニュアルの紙の様態までが、あまりにもそっくりなので、
このFUTABAは実はFC150なのでは、と思ってしまうかもしれません。
また、内容は、モード構成が両者極めてよく似ています。
SETボタンで入るの設定の構成内容もそっくりです。
ますます、ひょっとしてFC150のOEM製品なのではと思って(使う前からガッカリして)しまうかもしれません。
しかし、味付けは違いました(ホッ)。
DUALSKYの致命的に悪い点、GYRO感度を小さくするほど
サーボの動作範囲が狭くなる、というバカげた汚点。
当然ですが、これはDUALSKYだけのもので、FUTABAはそうはなりません。
GYRO感度とサーボの動作範囲はそれぞれ別のものです。FUTABAは大丈夫です。

通称ビギナーモードでのピッチ・バンク角許容度が、FUTABAのほうが広いです。

FC150はヘディングロックモードがありますが、GYA460はありません。
FC150はVテール対応ですが、GYA460は対応していません。(エレボンのデルタ翼は使用可)

○ さらに余談
DUALSKY FC150では3軸モードにおいて、ノーマル動作とAVCS動作のどちらかを指定して
(SETボタンのメニューで切り替えるので、飛行中は相互に切り替え不可)
使えるようになっています。
FUTABAが、ここでバッサリとAVCSモードを切り捨ててきたのは、意外というか驚きです。
私的にはヘディングロックはなくてもいいので構いませんが、
中途半端な水平モードよりはAVCSモードのほうがよかったのではと思います。
FC130のような、ノーマルモード+OFF+ヘディングロックモード
の組み合わせが、ウケがよかったのではないかと勝手に思います。

速報でした。



○ 試した機体

1. ホクセイモデル PRIMUS 48インチ EPP v5
2. SkyWing SBACH342 48インチEPP
3. 京商 CALMATOα40
4. ホクセイモデル GeeBeeFAir

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○ 各事項

・LINK
maker
http://www.rc.futaba.co.jp/
製品
http://www.rc.futaba.co.jp/gyro/airplane/gya460.html
manual(へのエントリーページ)
http://www.rc.futaba.co.jp/dl_manual/index.html