ヒコーキ(固定翼)でFPVする際のメモ
○ 一般的な空撮
景色を美しく撮りたい、いわゆる空撮が主体の場合は
機体の一部などが写ると邪魔になります。
そのため、撮像体は機首やキァノピー部、または底面(腹抱え)に
置かれることが多いと思います。
プロペラも邪魔になるため、プッシャー機が選ばれることが多いようです。
空撮主体の目的で選ばれるFPV機の例
○ ここでのFPV - 固定翼機の操縦感覚
ここでは、固定翼機に乗り込んでいるようなFPVを目指します。
景色の撮影目的とは様々な点で異なります。
1. 撮像体は背負う
撮像体は機体の背中に背負うように載せます。
機体が進んでいく前方を少し見下ろせるように、
撮像体を機体から少し持ち上げた状態で搭載します。
やぐらを組むようにして高さをかせいでおきます。
2. プッシャー機でなくても構わない
撮像体が機体の背中にあると、プッシャー機でなくて
普通に機首にプロペラがある機体でも、プロペラはあまり気にならなくなります。
むしろ、プロペラの回転が視野に入るほうが臨場感が増える場合もあります。
グライダーなどで径の小さいプロペラだと、もうほとんど気になりません。
3. 視野に機体をわざと入れる
機体の前部が視野に入ると搭乗者であるかのような感覚が出ます。
視野の下部に主翼の前縁がある程度入ると、撮像体のオートアイリス調節が
非常に有効に働くという良い点があります。
○ 操縦波とVideo伝送波の関係
経験則ですが、操縦に使う周波数帯とVideo伝送に使う周波数帯に
上下の関係があります。
Videoが上、操縦が下のほうがトラブルが少ないです。
逆にVideoが下、操縦が上だと操縦系の受信機にノイズが乗るようです。
良い例
操縦が72(MHz)帯、Videoが1200(MHz)帯
操縦が2400(MHz)帯、Videoが5800(MHz)帯
これらの関係だと操縦系を邪魔されることは少ないようです。
悪い例
操縦が2400(MHz)帯、Videoが1200(MHz)帯
このような関係だとVideo伝送波がノイズとして操縦系に混入し易くなり、
操縦を邪魔されることが多くなります。